LCDディスプレイの出荷が急増、サムスンはLCD計画から一時的に撤退

世界的な家庭環境の変化により、ディスプレイの需要が大幅に増加しました。Samsung Displayは、LCDディスプレイの出荷台数が2290万台に達し、前年同期比で約40％増加することを予想しています。

これまで、LCD市場の競争激化により、パネル価格が急落し、LCDパネルの利益が業界の最底辺まで下がっていました。そのため、Samsung DisplayはLCDパネル市場から撤退することを決定しました。昨年末に韓国のLCD工場を閉鎖しただけでなく、今年末にはLCDパネルの生産も停止する予定です。

しかし、Samsung DisplayがほとんどのLCDパネル生産ラインを閉鎖した後、世界的な家庭環境の影響でディスプレイの需要が大幅に増加したことが、Samsungの市場調査で明らかになりました。このため、Samsung DisplayはLCDモニターの出荷を2290万台に増加させ、前年比で約40％の増加を見込んでいます。

一方、Samsung自身のブランドであるテレビ、タブレットなどの製品に対するLCDの需要が依然として高いため、Samsungはすべての自社ブランドLCD注文を、シャープやInnoluxなどの鴻海（Hon Hai）製造業者に委託することを決定しました。また、契約の制約を受けて、Samsung Displayの蘇州工場は2021年まで操業する可能性があります。

ただし、パンデミックの影響を受けて、SamsungはLCDテレビパネルの出力を最大で約1830万台削減する計画です。これまでの報道やSamsungのMicro LEDおよびQLEDテレビの継続的な発表を考慮すると、Samsungの主なエネルギーは依然としてQLEDとMicro LEDディスプレイ技術に集中していることが分かります。