AUO、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場廃止へ
AUO は、自発的にその米国預託株式(ADS)をニューヨーク証券取引所(NYSE)から上場廃止する計画を立てており、その ADS をオーバーザーカウンター市場に上場させる予定で,同社によると、この台湾拠点の LCD パネルメーカーは同時に、フランク・コウ(Frank Ko)氏を新社長兼最高執行責任者(COO)に任命することを発表し、この人事は 9 月 10 日から発効するという。
AUO は、取締役会がニューヨーク証券取引所(NYSE)での米国預託株式(ADS)上場廃止を承認した理由として、複数の考慮点を挙げています。それには、NYSE で ADS の上場を維持し、米国証券取引委員会(SEC)に ADS の登録を行い、さらに《証券取引法》(Exchange Act)に基づく定期報告やその他関連義務を遵守することに伴う多大な事務負担と費用が含まれます。
AUO は、ADS の NYSE 上場を廃止した後も、自社の ADS プログラムを「スポンサードレベル I ADS プログラム」として維持する意向を示しています。これにより、米国の投資家や AUO ADS の現保有者は、米国の店頭市場(オーバーザーカウンター市場)で引き続き AUO ADS を保有・取引できるようになります。
AUO は、登録取消しの要件を満たした時点で、《証券取引法》に基づき ADS 及びその基になる普通株の登録を取消すため、SEC に「Form 15F(15F 書類)」を提出する予定です。その後、Form 15F が後に撤回されるか却下されない限り、《証券取引法》に基づく AUO のすべての報告義務は停止されます。SEC による登録取消しと《証券取引法》に基づく AUO の報告義務の終了は、SEC への Form 15F 提出から 90 日後に発効すると見込まれています。
また AUO は、取締役会がフランク・コウ氏を社長兼最高経営責任者(CEO)に任命し、マイケル・ツァイ(Michael Tsai)氏が社長職を退くことも発表しています。
AUO によれば、コウ氏は 20 年にわたるディスプレイ分野での経験を通じ、同産業における豊富な知見を有しています。コウ氏は 2000 年に AUO の技術部門に入社し、2007 年にはテレビディスプレイ事業部の准副社長に任命されました。2010 年にはテレビディスプレイ事業グループの副社長に昇格し、2011 年には技術・戦略開発室の副社長として、同社の先進技術ロードマップと戦略計画を担当しました。またコウ氏は E Ink Holdings(電子インクホールディングス)の会長も務めています。





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