TFT液晶モジュールとOLEDディスプレイの違い

TFT（薄膜トランジスタ）は長年にわたり使用されており、現在最も普及しているカラー液晶（LCD）市場の大部分を占める技術です。
OLEDディスプレイは、各ピクセルのオン/オフを切り替えるために薄膜トランジスタ（TFT）バックプレーンを必要としますが、より高解像度かつ大型ディスプレイにも対応可能です。
OLEDディスプレイはバックライトを必要とせず、深い黒色の表現が可能で、液晶ディスプレイ（LCD）に比べて薄型・軽量化が可能です。
TFT液晶モジュールおよびOLEDディスプレイは、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラなどの用途で使用されています。

1. 動作温度範囲
OLEDディスプレイは-40ºC（-40ºF）から85ºC（185ºF）まで動作可能です。一方、TFT液晶モジュールは-20ºC（-4ºF）以下および+70ºC（158ºF）以上では性能が低下します。

2. 半減期（寿命）
TFT液晶モジュールは最も長い半減期を誇ります。半減期とは、ディスプレイを使用している時間が経過した後、初期の明るさの半分になるまでの時間を指します。OLEDの青色素子の半減期は14,000時間です。これはディスプレイがそこで故障するという意味ではなく、単に初期の明るさの半分になることを示しています。

3. 応答速度
OLEDディスプレイは応答速度が速く、推定で0.01ミリ秒（mS）以下です。TFT液晶モジュールは約15ミリ秒です。人間の目は300～400ミリ秒ごとに瞬きします。1日は86,400,000ミリ秒あります。目で15ミリ秒の差を意識的に認識することはほとんどできませんが、脳は違いを感じ取ることができます。