来年、LCDパネルは供給過多になる見込みです

韓国メディアTheElecの今日（11日）の報道によると、韓国の市場調査機関は、液晶ディスプレイ（LCD）の供給過多が来年まで続くと考えています。今年の第4四半期には、世界中の5世代以上のLCD工場の稼働率が60％に達すると予想されており、これは10年来で最低の値です。

その機関は、LCDパネル市場における消費者需要が来年も低迷し続けると予測しています。世界的な経済および地政学的な不安定性やインフレの上昇が、消費者需要に圧力をかけている要因とされています。

さらに、LGディスプレイなどの韓国企業は、中国のディスプレイメーカーからの競争圧力に直面しており、LCDパネルの価格は引き続き下落しています。2020年6月から昨年の前半にかけてLCDパネルの価格は上昇傾向を維持していましたが、昨年の下半期からは下降し、COVID-19前の2019年の水準に達しています。

パネルメーカーの稼働率もこの四半期に減少しました。主にITパネルを生産する5世代および6世代の生産ラインの稼働率は、第4四半期に48.2％にとどまり、前四半期比で5.9％の減少が予測されています。主にディスプレイパネルを生産する7世代および7.5世代の工場の稼働率も引き続き低下する可能性があります。

また、10-10.5世代の生産ラインの約90％の生産能力は、テレビパネルの大量生産に使用されていますが、65インチのテレビパネルの利益が低いため、BOEやTCL華星光電は生産削減を計画しています。BOEのB17工場の第4四半期の稼働率は、前四半期比で14.2％の減少が予想されています。