LCDディスプレイスクリーンの特徴とプロセス

  LCDディスプレイは液晶ディスプレイとも呼ばれます。英語でのLCDの略称は「Liquid Crystal Display」で、これはフラットディスプレイの一種です。LCDディスプレイスクリーンは、2枚の偏光素材の中に液晶溶液を挟んだ構造をしており、電流が液晶を通過することで結晶の配列が変化し、画像表示の目的を達成します。

TFT LCDの特徴

 1. 高解像度：LCDディスプレイの解像度は非常に高く、一般的なスマートフォンのPPI（1インチあたりのピクセル数）は300以上に達します。

 2. 豊富なグレーレベル：LCD画面はより多くの階調を持ち、より広範囲の色を表示できます。

 3. 高い表示品質：LCD画面の各ピクセルは信号を受け取った後、その色と明るさを維持して常に発光しているため、陰極線管（CRT）のように常に再描画する必要がありません。そのため、LCDモニターは高画質で、ちらつきがなく、目の疲労を最小限に抑えます。

  4. 電磁放射なし：従来のディスプレイは蛍光体を表示材料として使用し、電子ビームが蛍光体を照射することで表示されます。この電子ビームは蛍光体を照射する際に強い電磁波を発生させます。多くのディスプレイ製品は電磁放射の問題に対処しており、その量を最小限に抑えていますが、完全に排除するのは困難です。

  相対的に見ると、LCDスクリーンは放射防止において本質的な利点があり、まったく放射がありません。

  電磁波の防止に関しても、LCDスクリーンには独自の利点があります。ドライブ回路からのわずかな電磁波をディスプレイスクリーン内に封じ込めるための厳密な密封技術を使用しています。

  一方、一般的なディスプレイは放熱のため、内部回路を空気にできるだけ接触させる必要があり、そのため内部回路から発生する電磁波が大量に外部に「漏れる」ことになります。

 TFT LCD バックライトの製造プロセス

 液晶ディスプレイに詳しい人であれば、液晶自体が発光しないことをご存じでしょう。発光させるにはバックライトが必要です。ここでは、LCD液晶ディスプレイのバックライトのプロセスフローをご紹介します。

 バックライトは任意の色であり得ます。単色液晶は通常、黄色、緑、青、白などのバックライトが使用されます。カラーディスプレイには最も多くの色調をカバーするため、白色光が使用されます。LCDスクリーンのバックライト方式は前面照明方式と異なり、バックライトは側面または背面から照射されます。

   バックライトの製造工程：

  1. アクリル板をカットして分割し、大きな板を小さなサイズに切断します。その後、分割された板にシルクスクリーン印刷を行います。

  2. シルク印刷された板をエンジニアリング図面に従って適切な導光板材料に切断します。

  3. 切断された導光板に拡散フィルムや反射フィルムなどのフィルム紙を貼り付けます。拡散フィルムと反射フィルムを貼り付けた導光板にエッジラッピング加工を施します。

  4. 最後にランプの取り付け工程を行います。これが側面照射型バックライトの製造プロセスです。