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カスタムLCDディスプレイ開発における金型費用

前の ビュー: 2481 更新日: May 23,2017


カスタムディスプレイがより優れた設計となり、システムレベルでの総コスト削減につながると判断したら、次は実際の金型費用(ツーリングコスト)に踏み込むタイミングです。


金型の初期費用を決定するには多くの要素が関わります。また、このコミットメントを行う前に、新しいカスタムディスプレイサプライヤーが長期にわたり効果的にサポートできるかどうか、十分なデューデリジェンスを行うことも重要です。


カスタマイズは、セミカスタムかフルカスタムのいずれかとなります。セミカスタムは標準製品の一部属性を変更して用途に適合させる方法です。一方、フルカスタムはゼロから設計を開始し、各コンポーネントを一から設計する方法です。


セミカスタムは通常、最初に選択する優先オプションです。特にカラ―TFTの場合、TFTパネルには大きな金型コストと最小発注数量(MOQ)が設定されているため、標準のTFTガラスプラットフォームを使用する欠点よりもカスタマイズ費用のほうが優先されます。





LCDツーリング費用の目安




代表的なカスタムLCDディスプレイに関連するツーリング費用は以下の通りです:

  • カスタムモノクロディスプレイ(タッチパネルなしのフルカスタム):約4,500~6,500ドル

  • カスタムカラ―TFTディスプレイ:主なコストはTFTガラスセルで70,000~200,000ドル(TNまたはIPSセルによる)、モジュール残り部分は5,000~15,000ドル

  • カスタムモノクロガラス:ガラス部分のみで約2,000~2,500ドル

  • 小変更:視野角、透過型・反射型モノクロディスプレイ、偏光タイプなどは通常無償

  • PCB(プリント基板):500~1,500ドル

  • タッチパネル:抵抗膜式タッチパネルは約2,500ドル、静電容量式タッチパネルは4,000~10,000ドル。標準センサー使用で上面のみカスタムの場合は1,500ドル

  • バックライト:モノクロは2,000~4,000ドル、カラーは4,000~10,000ドル

  • 金属ベゼル:カスタムは約1,500ドル

  • オーバーレイ:スクリーン印刷の複雑さやボタン・LED表示の有無により変動。通常1,500~4,500ドル



カスタムディスプレイの成功のためのヒント


適正な生産量に対応可能なメーカーを選ぶ

  • 幅広い注文量に対応するメーカーは多いですが、特定の生産量に最適化されていない場合、高コストになることがあります。自社の生産量に最適化されたディスプレイメーカーを選ぶことが重要です。

まずはセミカスタムを検討


  • 標準製品をベースに新デザインを作り、必要に応じて変更していく方法が最も低コストで設計が容易です。カラ―TFTの場合、標準ガラスプラットフォームを基に設計し、バックライトや機械・電気的インターフェースを用途に合わせて再設計します。


品質と顧客満足度に実績のあるサプライヤーを選ぶ
  • 優れた会社の背後には、常に満足した顧客がいます。営業・設計チームから生産チームまで、一貫して高品質かつ柔軟に対応できるか確認しましょう。参考事例や監査で確認するのも有効です。


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