カスタムLCDディスプレイ開発における金型費用
カスタムディスプレイがより優れた設計となり、システムレベルでの総コスト削減につながると判断したら、次は実際の金型費用(ツーリングコスト)に踏み込むタイミングです。
金型の初期費用を決定するには多くの要素が関わります。また、このコミットメントを行う前に、新しいカスタムディスプレイサプライヤーが長期にわたり効果的にサポートできるかどうか、十分なデューデリジェンスを行うことも重要です。
カスタマイズは、セミカスタムかフルカスタムのいずれかとなります。セミカスタムは標準製品の一部属性を変更して用途に適合させる方法です。一方、フルカスタムはゼロから設計を開始し、各コンポーネントを一から設計する方法です。
セミカスタムは通常、最初に選択する優先オプションです。特にカラ―TFTの場合、TFTパネルには大きな金型コストと最小発注数量(MOQ)が設定されているため、標準のTFTガラスプラットフォームを使用する欠点よりもカスタマイズ費用のほうが優先されます。
LCDツーリング費用の目安
代表的なカスタムLCDディスプレイに関連するツーリング費用は以下の通りです:
カスタムモノクロディスプレイ(タッチパネルなしのフルカスタム):約4,500~6,500ドル
カスタムカラ―TFTディスプレイ:主なコストはTFTガラスセルで70,000~200,000ドル(TNまたはIPSセルによる)、モジュール残り部分は5,000~15,000ドル
カスタムモノクロガラス:ガラス部分のみで約2,000~2,500ドル
小変更:視野角、透過型・反射型モノクロディスプレイ、偏光タイプなどは通常無償
PCB(プリント基板):500~1,500ドル
タッチパネル:抵抗膜式タッチパネルは約2,500ドル、静電容量式タッチパネルは4,000~10,000ドル。標準センサー使用で上面のみカスタムの場合は1,500ドル
バックライト:モノクロは2,000~4,000ドル、カラーは4,000~10,000ドル
金属ベゼル:カスタムは約1,500ドル
オーバーレイ:スクリーン印刷の複雑さやボタン・LED表示の有無により変動。通常1,500~4,500ドル
カスタムディスプレイの成功のためのヒント
適正な生産量に対応可能なメーカーを選ぶ
幅広い注文量に対応するメーカーは多いですが、特定の生産量に最適化されていない場合、高コストになることがあります。自社の生産量に最適化されたディスプレイメーカーを選ぶことが重要です。
まずはセミカスタムを検討
- 優れた会社の背後には、常に満足した顧客がいます。営業・設計チームから生産チームまで、一貫して高品質かつ柔軟に対応できるか確認しましょう。参考事例や監査で確認するのも有効です。





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