中国の LCD メーカー、LCD 価格の下落抑制を目的に生産量を削減
中国の BOE(京東方)は、LCD パネル価格を安定させるため、LCD 生産量を最大 25%削減することを決定した。
液晶ディスプレイ(LCD)パネルの価格が下落し続ける中、中国の LCD メーカーは景気低迷を緩和するため、生産量の削減を開始している。
今年、LCD 出荷台数で世界 1 位(市場シェア 18.2%)を占める中国の BOE(京東方)は、生産削減を決定した。同社は 7 月から 10.5 世代 LCD 生産ラインの生産量を 25%削減し、その他の LCD 生産ラインの生産量を 10%削減することを開始した。中国スターオプトエレクトロニクステクノロジー(CSOT、華星光電)及び HKC(惠科)も、それぞれ 8.5 世代 LCD 生産ラインの稼働率を 10%、20%引き下げている。
さらに、中国政府は支援を削減する。中国のディスプレイ企業は地方政府からの補助金を受けて LCD の生産を拡大してきた。しかし、中国企業の LCD 市場における合計シェアが 50%を超えようとしていること、また中国企業間の拡張競争が激化したことを受け、中国政府は支援策を変更することを決定した。
安価な製品で市場に供給してきた中国企業が LCD の生産削減を進めるようになったことで、LCD パネルの価格下落は徐々に緩和されるだろう。世界的な市場調査会社 IHS Markit によると、8 月時点の 32 インチ及び 55 インチ LCD テレビパネルの価格は、それぞれ米ドル 33(ウォン 3 万 9300)、米ドル 106(ウォン 12 万 6340)であり、年初からそれぞれ 20%、26%下落している。





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