BOEは、f-OLEDフレキシブルN型折りたたみスクリーンの開発成功を発表しました

  公式の紹介によると、BOEのf-OLEDフレキシブル「N」型三段折りたたみディスプレイ技術は、三段折りスリップ補償、高耐性多層積層構造、そして本体モジュールの正逆ヒンジ設計という技術的難関を突破しました。この革新により、業界が共通して直面していたフレキシブル三段折りたたみ技術の製品化問題が解決されました。

  BOE独自のf-OLED高級フレキシブルディスプレイ技術に基づき、「N」型三段折りたたみの運動学シミュレーションおよび本体動力学シミュレーションモデルの構築と最適化検証を行い、三段折り製品の展開および収納過程における圧縮応力および引張応力の変化によって生じる可能性のあるずれをシミュレーションおよび補正し、フレキシブル「N」型折りたたみに適した高打抜耐性の多層積層構造を設計しています。

  本製品はBOEの独自知的財産権によるスライド補償ヒンジシステムを採用しており、画面モジュールの強度を大幅に向上させています。小半径折りたたみを満たしつつ、内折り＋外折りの動作時における画面の信頼性を確保し、さらに回転軸上の水滴状の折りたたみ形状制御とモジュールの曲げ経路も改善され、最終的に薄い折り目のあるフレキシブル「N」型折りたたみディスプレイを実現しました。

  BOEのf-OLEDフレキシブル「N」型折りたたみディスプレイ試作機は、元のサイズ12.3インチのフレキシブルAMOLEDディスプレイを搭載し、外折り1回で8.6インチ、内折り1回で5.6インチの携帯可能な形態になります。

  ユーザーの使用シナリオ設計に基づき、フレキシブルスクリーンを完全に展開した際には、ワイドフォーマットのエンターテインメントおよび作業プラットフォームとして使用でき、音声・映像、ゲーム、スケジュール、メモ、メール、連絡先などの情報を複数のアプリケーションウィンドウで同一画面上に表示できるため、プログラムを繰り返し切り替える煩わしさが解消されます。

 ▲BOEのf-OLED「N」型折りたたみ試作機の完全展開

  フレキシブルスクリーンの第一段階が収納された（外折りのみ折りたたまれた）状態では、水平の作業プラットフォームが縦型の会議およびビデオ通話プラットフォームに変換され、ビジネスオフィスに適しています。

  ▲BOEのf-OLED「N」型折りたたみ試作機の第一収納状態（外折りのみ折りたたまれた状態）

   ディスプレイ画面が完全に収納された（外折り＋内折り）状態では、本体は厚さ2cm、サイズ5.6インチの携帯可能なデバイスに変形し、コートのポケットに簡単に収納できます。

  データによると、2021年においてBOEのフレキシブルOLEDディスプレイの出荷量は中国で第1位、世界で第2位となっています。2021年には、BOEは高級フレキシブルディスプレイ技術であるf-OLEDを発表し、鮮やかな色彩、自由かつ変化自在な形状、軽い折り目、長寿命、真の全画面、高度に統合された機能を特徴としています。