パネル市場の底が近づき、夜明けが訪れようとしている

最近のパネル市場の状況や価格の低迷に直面し、Innolux（イノラックス）の楊祝祥（ヤン・ジューシャン）総経理は、パネル産業は通常12〜18か月の周期で循環すると考えています。下半期には経済状況の安定やパンデミックの影響緩和により需要が回復し、パネル産業はまさにこの段階に入りつつあり、産業サイクルの波の底に到達しつつあり、夜明けは目前に迫っています。最近のパンデミックによるロックダウンも、Innoluxへの直接的な影響は限定的です。

楊氏は、パネル産業を時間軸で説明しました。彼は、昨年10月のパネル好況の低迷期から始まり、現在はその底に差し掛かっており、将来的に反発が期待できると述べています。

短期的には、地政学的衝突やパンデミックの影響により業界には不確実性が高まっていますが、依然として堅調な需要は存在しています。ロシアとウクライナの紛争が始まって約2か月が経過し、欧米におけるテレビの需要が大きく減少し、ブランドメーカーはパネルの購入を抑えています。しかし、楊氏は、下半期に向けて紛争の終結、経済の安定、そしてウイルスとの共存というグローバルな流れが進むことで、復興需要やこれまで様子を見ていた需要が回復するとの見方を示しています。